「ビジネスソフトの月額ダウンロードが一番やりたかった」という石田聡子氏
「ビジネスソフトの月額ダウンロードが一番やりたかった」という石田聡子氏
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 3月6日、レノボ・ジャパンは全世界で展開するデスクトップパソコンとノートパソコン「Lenovo 3000」シリーズを発表した(関連記事)。100人以下のSOHOに向けて製品展開するその狙いと戦略をマーケティング担当の石田聡子氏に聞いた。

■なぜSOHO向けなのか。

 まず考えたのはパソコンの市場規模。大企業やコンシューマー向けに比べ、SOHOに対するパソコン出荷台数の伸び率が高い。今後もその伸び率は十分に見込めると考えた。さらに、そうであるにも関わらず、本当にSOHOを意識した作りのパソコンが今までなかったというのが理由だ。

 ネットワーク管理者がいないような小さなSOHOではCPUのクロック数を見てパソコンを選んだりしないだろう。SOHOにとってBTOは必ずしも必要ではない。大企業やコンシューマー製品では必要な機能でもSOHOではいらない場合もあるし、使わない機能を搭載してまで価格を高くする必要もない。さらに価格と構成をバランス良く提供するだけでなく、購入後のサービスやサポートも重要になってくる。これらのことを考えて提供した我々の製品こそ本当の意味でのSOHO向けなのではないか。

■「SOHO向け」と言えるだけの特徴は何か。

 SOHOは大企業と違って1人が何役もこなす場合がある。経理、営業、企画とさまざまシーンでパソコンを使うことがあるので、SOHOでの使い勝手を意識しつつ、汎用性を持たせることを念頭に置いた。

 さらに「Lenovo Care」というサポートソフトをプリインストールした。バックアップやWindowsのアップデートを簡単にできるようにしたものだ。小さいオフィスではサーバーを構築していないところもある。そのようなオフィスでは自分のパソコンにあるデータは、自分だけでなく会社全体にとって必要なものになってくる。それを考えると、ネットワーク管理者がいないようなSOHOでも「面倒で難しいけれどやらなければいけない作業」は必然的に出てきてしまう。SOHOにおいてはバックアップなどの作業は簡単にだれでもできる必要があるのだ。

■ソフトバンクBBの月額ソフトを導入しているが。

 これは私が一番やりたかったサービスのひとつ。ソフトがだれにでも簡単に使えないことは、パソコンを活用する上での障害になるとすら考えている。ビジネスで必要なソフトでも、価格が高くて予算がなかったり、あるいはせっかく高いお金を出して購入したのに結局使わなくなることさえある。これはSOHOのように小さいオフィスでは致命的な問題。ソフトを月額のダウンロードにすることでもっとユーザーが簡単に使える機会を増やそうと考えた。もともとヤフーの会員向けのみのサービスだったものを、何とかお願いしてヤフー会員でなくても利用できるようにしてもらった。まずは無償で利用できる期間を2カ月用意し、その後好きなときにダウンロードして使えるようにする。

■XP Homeを搭載し、さらにOfficeを搭載しない理由は。

 現時点の調査ではSOHOが利用するパソコンの半数以上がWindows XP Home Editionだ。その状況を加味して今回はHomeを採用した。最初のラインアップということもあって、「簡単で分かりやすい」我々の姿勢を見せるためにもOSを統一した方がいいという判断になった。

 Officeに関しては一番迷った部分だ。最終的には価格との折り合いになり、最初のラインアップではある程度価格のインパクトを持たせるためにOfficeは削った。

 今後のラインアップに関しては、2006年末にはWindows Vistaが発売になるのでタイミングも考えてWindows XP Professionalの搭載を考えていく。Officeの採用も当然前向きに検討している。