民放キー局5社と電通をはじめとする大手広告代理店4社は2006年4月3日に,動画配信サイトを運営する新会社「プレゼントキャスト」を共同で立ち上げる。CMを流すことで得られる広告収入を基に,様々な動画コンテンツを無料で見られるようにする。
具体的には,新会社のサイトを通じて独自の動画コンテンツを無料で配信する計画だ。また民放5社のサイトからも動画コンテンツを無料で流す予定で,新会社のサイトは各社のサイトにつながるポータルサイトの役割を担う。さらに動画コンテンツの検索機能も持たせる。
広告を収入基盤にした無料の動画配信サイトは,既にUSENやソフトバンクグループなどが運営しており,利用者を急速に増やしている。競合事業者が先行するなか,民放キー局などが立ち上げる新会社にとっては,キー局自身が持つ動画コンテンツやその制作能力が最大の強みになる(詳細は日経ニューメディア2006年3月20日号に掲載)。