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 エージーテックは3月22日,開発したソフトウエアを他言語に翻訳する作業を支援するローカライズ・ソフト「Sisulizer(シスライザ)v1.0」を出荷開始した。Sisulizerは,EXEやDLLなどの実行プログラムやJavaのソース・ファイルなどを読み込むと,リソースを解析して変更すべき文字列を自動的に抽出する。開発者は,結果を確認しながら翻訳の修正やGUI画面の調整などを行うというもの。一つのプロジェクト・ファイルから,英語版,韓国語版など多言語のローカライズを同時に行えるのが特徴。

 標準では翻訳辞書を持たないが,プロ向けの翻訳ツールとして定評のある「TRADOS」のデータ(拡張子.tmx)や他ソフトで作成した翻訳データ(同.txt,.csvなど)をインポートすることで,Sisulizerの辞書として利用できる。原文と訳文を一対にして登録し,既出や類似の文章に対して自動的に対訳を表示する翻訳メモリー機能も備えている。企業や製品に固有の用語や訳語を登録することで,その会社に特化した翻訳作業が可能。また,データとともに配布可能なランタイム・エディタを生成することができ,現地法人オフィスなど離れた場所の開発者に翻訳の確認などを依頼することができる。

 対応する形式は,Visual Studio(.NETを含む)やDelphiなどで作成した実行プログラム(EXE,DLL,COMなど)とJavaのソース・ファイル。また,HTML,JSP,ASP,PHPなどのソース・ファイルも読み込める。稼働OSは,Windows 2000/XP/Server 2003。製品は,Personal(7万8750円),Professional(36万8550円),Enterprise(73万7100円)の三つのエディションがあり,それぞれ機能差がある(価格はすべて税込)。開発元は,フィンランドSisulizer社。