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写真1 「GNOME 2.14」に加わった検索機能
写真1 「GNOME 2.14」に加わった検索機能
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写真2 Fedora Core 5に搭載された「GNOME 2.14」の画面
写真2 Fedora Core 5に搭載された「GNOME 2.14」の画面
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写真3 従来版の「GNOME 2.12」の画面
写真3 従来版の「GNOME 2.12」の画面
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写真4 新しくなったエディタ「Gedit」の画面
写真4 新しくなったエディタ「Gedit」の画面
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写真5 IP電話ソフト「Ekiga」の画面
写真5 IP電話ソフト「Ekiga」の画面
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写真6 画像ビューワ「Eye of GNOME」の画面
写真6 画像ビューワ「Eye of GNOME」の画面
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 GNOMEプロジェクトは2006年3月16日,Linux用のデスクトップ環境「GNOME」の新版2.14を公開した。操作時のレスポンスと使いやすさが向上するとともに,検索機能(写真1)などが加わった。

 GNOME 2.14は最新のLinuxディストリビューション「Fedora Core 5」(写真2)で利用できる(関連記事1)(関連記事2)。GNOMEは6カ月ごとに新版を公開する。2.14版は,2005年9月に公開されたGNOME 2.12(写真3)に次ぐ最新安定版である。

 GNOME 2.14と同2.12の外観を比較すると,一見,壁紙だけしか変わっていないように思える。ただし,写真1をよく見ると,画面右下端の「ごみ箱アイコン」や,画面右上端の「IP電話アイコン」などが新版2.14には加わっている。

 GNOME 2.14は(1)軽量化と高速化,(2)検索機能,(3)GNOMEアプリケーションに対して大幅に改良されている。軽量化,高速化で最も目立つのが起動時間の短縮とGNOME端末の速度向上である。例えばX Window System起動からログイン画面が表示されるまでの時間が約20%以上短縮した。GNOME端末では,英文を表示した場合の表示速度が3倍に向上したという。

 新しい検索機能は,ブラウザ・ソフト「Nautilus 2.14.0」の機能として追加されている。GNOMEデスクトップ上でCTRLキーとFキーを同時に押すと検索ウインドウが開く。ウインドウ右上の+記号を押すことで,検索条件を細かく指定できる(写真1参照)。検索結果は保存でき,「検索ワード.savedSearch」という検索フォルダ内に収まる。検索フォルダから再度別の条件を付けて検索することも可能だ。

 GNOMEアプリケーションでは,エディタの「Gedit」とIP電話ソフトの「Ekiga」,画像ビューワの「Eye of GNOME」などに改良が施された。

 Geditでは複数ドキュメントの編集に役立つよう新たに「サイド・ペイン」が追加されている。ローカルのファイル・システム以外に,FTPサーバーやWebDAVサーバー内のリモート・ファイルを読み出して編集できる。ローカルにダウンロードする手間が省ける。構文強調機能も改善した。

 エディタを使いこなしたいユーザーに役立つのが,プラグイン機能の強化だろう。オブジェクト指向スクリプト言語「Python」を使って独自のプラグインを記述できるからだ(写真4)。他のエディタの「マクロ」と同様に利用できる。

 EkigaはSIP(Session Initiation Protocol)とH.232に対応したIP電話ソフト(写真5)。従来のGNOME Meetingを改良したソフトだ。http://ekiga.netにアカウントを登録することで,ファイアウオールを介した通話が可能になる。

 Eye of GNOMEは従来の「gThumb」に代わって標準の画像ビューワとして採用された。Windowsの画像ビューアのように拡大表示されている画像の前後の画像をウインドウ下部に表示できるようになった(写真6)。