PR
米Brocade Communications SystemsのCTO(最高技術責任者)兼副社長のDan Crain氏
米Brocade Communications SystemsのCTO(最高技術責任者)兼副社長のDan Crain氏
[画像のクリックで拡大表示]
Tapestry ARM(Application Resource Manager)
Tapestry ARM(Application Resource Manager)
[画像のクリックで拡大表示]

 「来るべきデータ・センターの動向は大きく3つ。(1)SAN(Storage Area Network)やNAS(Network Attached Storage)など異なるストレージ資源のすべてにアクセスできる。(2)データの計画的なマイグレーション(移動)と,サーバーを含めたリソースの動的なプロビジョニング(再配置)が可能。(3)分散したデータをファイルの単位で適切なアクセス権限で透過的に管理できる」---。

 2006年3月31日,SANスイッチ大手の米Brocade Communications SystemsのCTO(最高技術責任者)兼副社長のDan Crain氏が来日,同社の製品戦略を語った。Crain氏が示す今後のデータ・センターのあるべき運用管理の姿は,以下の通りである。

---Crain氏:データ・センターの中心は共有ストレージである。企業活動にとって,業務データが最も大切な資産だからだ。

 時代を振り返ると,1980年代~1990年代前半までは,個々のサーバー機とストレージをケーブルで直結していた。情報システムが肥大化することによってストレージの共有は困難になっていった。ケーブルの長さが足りないといった具合だ。

 そこで登場したのが,データ・センター向けのネットワークであるSANだ。そして現在ではSANをインフラとしたデータ・センターの利用は当たり前となっており,複数のデータ・センターを1カ所に統合したり,遠隔拠点に分散したデータ・センター同士をつないだりするようになっている。

 こうした時代に求められている機能は,大きく3つある。(1)SANやNASなど異機種間にまたがる広範な接続が可能であること,(2)業務の再構築や事業拡大によるシステム資源のマイグレーションや,仮想化されたリソース・プールの環境下における動的なプロビジョニングが容易であること,(3)企業が保有するあらゆるファイル群に対して,容易にアクセスし管理できるようにすること---だ。

 (1)現在のストレージ環境は,SAN,NAS,iSCSIなど,異なるアクセス手段が混在している。ストレージによっては,こうしたプロトコルのすべてを直接受けて使えるようにしている。当社は,遠隔地のNASにアクセスするためのWAN高速化技術であるWAFS(Wide Area File Services)装置や,FC(Fibre Channel)プロトコルをIPでカプセル化して遠隔地に届けるFC-IP装置,また,SANストレージを社内IP網上のサーバー機からiSCSI経由でアクセスできるようにするゲートウエイ機器などを市場に投入した。今後も,広範なアクセス手段を提供していく。

 (2)計画的なマイグレーションが重要であることはもちろん,動的にシステム資源を割り当てるプロビジョニングが今後のトレンドになる。ブレード・サーバーなどを用いた高密度コンピューティングが当たり前になると,OSやアプリケーションを含めたデータのすべてを共有ストレージに配置する“ディスクレス・コンピューティング”の時代がやってくる。当社は,複数のディクスレス・サーバー機と共有ストレージに対して,OSやアプリケーション,データを動的に割り当てるソフト「Tapestry ARM(Application Resource Manager)」を市場に投入していく。

 (3)ファイル・アクセスによるシステム運用を示す新しい概念として,当社が提唱する言葉が「FAN(File Area Network)」である。TapestryブランドのWAFS装置に加え,2006年3月に買収した米NuViewのファイル・システム運用管理ソフト群によって可能になる概念である。FANの世界では,ファイル・アクセスのための広範な名前空間(ネーム・スペース)を実装するほか,ファイル・アクセス権限をポリシーで管理できるようになる。