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【写真】NECの矢野薫社長(左)と米EMCのジョー・トゥッチ会長兼社長兼CEO
【写真】NECの矢野薫社長(左)と米EMCのジョー・トゥッチ会長兼社長兼CEO
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 NECと米EMCは4月5日、日本およびグローバル市場におけるストレージ事業で提携の強化を発表した。共同開発したストレージ製品を、NECが国内で製造してEMCにOEM提供するなど、広範囲で協業する。NECの矢野薫社長は「これまでNECは国内のEMC製品の販売でトップSIerとして協業してきた。今後はハード・ソフトの開発、システム構築まで広範囲に協業し、次世代の情報管理市場のグローバルリーダーを目指す」と語った。

 共同開発するのは、エントリー領域の次期ストレージ製品。米国で標準化が進められているインタフェース仕様「Storage Bridge Bay」に対応する製品で、データ容量の拡大にもハードレベルで柔軟に対応できるのが特徴。共同開発に当たって両社は、「情報管理のための次世代のIT技術について議論し、共通のシステムアーキテクチャを構築した」(NECの川村敏郎副社長)。

 第一弾の製品は、2007年度に投入する。NECが「iStorage」、EMCが「CLARiX」の製品ラインアップでそれぞれ販売していく。全世界で高いシェアを持つEMCへのOEM供給によって、NECはストレージの生産量を大幅に拡大できる。共同開発製品は初年度に数万台の出荷を見込んでおり、「工場での生産量は、現在の10倍以上に増える」(川村副社長)とみる。

 EMCにとって今回の提携強化は、NECの販売網を通じた日本での販売強化も大きな狙いだ。米EMCのジョー・トゥッチ会長兼社長兼CEOは「日本市場では、外付けRAID市場でシェア3位にとどまっている。2社の協業でより大きいマーケットシェアを獲得していく」と話す。日本市場では、NECとEMCジャパンの国内におけるストレージ分野の製品売上は、現在合わせて約400億円。両社はこれを、2008年度に600億円に伸ばすことを目指す。

 そのほか両社は、ソフト開発やSI事業などでも協業する。NECが持つ運用管理ソフト「WebSAM」と、EMCの管理ソフト「Smarts」の相互接続性を強化するほか、顧客の業種別のコンテンツ管理ソリューションを共同開発していく。

 NECは昨年10月に米ユニシスとハイエンドサーバーの共同開発やOEM提供で提携。同年11月には、米ストラタステクノロジーと無停止サーバーの共同開発やOEM提供で提携した。グローバル市場でのハード事業拡大に向け、様々な領域で戦略提携を結ぶ方針を打ち出しており、今回のEMCとの提携強化もその一貫である。