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 電通国際情報サービスは4月付けでオープンソースのフレームワーク「Seasar2」専門部署を発足させた。Seasar2の主要開発者である比嘉康雄氏がリーダーとなり,Seasar2の有償サポートやシステム構築支援を行う。

 Seasar2は,特定非営利活動法人Seasarファウンデーションが開発,配布しているオープンソースのDI(Dependency Injection)コンテナ。比嘉康雄氏はチーフ・コミッタとして中心となって開発を行っている。

 インタフェースと実装を分離することでシステムの開発生産性や柔軟性を向上させることができるのが特徴で,すでに多くのWebサイトや業務システムに採用されている。J2EE(Java2 Enterprise Endition)上のフレームワークとして開発されたが,現在ではPHP版や.NET版も開発されている。2006年の「日経BP技術賞 情報通信部門部門賞」も受賞している。

 またWebテンプレート・エンジン「Mayaa」,O/Rマッピング・ツール「S2Dao」,JavaServer Facesを利用するための「S2JSF」,統合開発環境Eclipse用プラグイン「Kijimuna」など,コミュニティにより多くの関連ソフトウエアも開発されている。

 比嘉康雄氏は電通国際情報サービスに勤務するソフトウエア・アーキテクト。Seasar2は個人的なプロジェクトとして開発を進めていたが,2005年からは電通国際情報サービスとして有償サポートの提供を開始していた。

 発足した部署の名称は「Seasar2 技術推進グループ」。従来どおりSeasar2に関する有償サポートを提供する。さらに電通国際情報サービスでSeasar2を採用したシステム構築案件が本格化していることから,それらに対する技術支援も行う。比嘉康雄氏は,これまでSeasar2以外の業務も担当していたが,今後はSeasar2関連業務に専念する。

 比嘉氏は「オープンソース・ソフトウエアが発展するためにはビジネスとの健全な連携が必要。ビジネスの拡大とオープンソース・ソフトウエアの開発が好循環を形成するビジネス・モデルを確立したい」としている。