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Oracle Secure Enterprise Search 10gの画面。ブラウザーで利用する
Oracle Secure Enterprise Search 10gの画面。ブラウザーで利用する
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「オラクル製品の従来ユーザーには特に導入しやすい製品だ」と語る新宅社長
「オラクル製品の従来ユーザーには特に導入しやすい製品だ」と語る新宅社長
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三澤システム事業推進本部長が製品の詳細と戦略を説明
三澤システム事業推進本部長が製品の詳細と戦略を説明
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 日本オラクルは2006年4月12日、企業向け検索エンジン「Oracle Secure Enterprise Search 10g」の出荷を開始した。インターネット上や、社内のさまざまなサーバーに格納された多様な情報を一括して検索できる。ここへきて盛り上がりを見せている企業向け検索エンジン市場に、いよいよデータベースの雄も参入した。既に複数の企業がこの製品に興味を示しており、「3月末時点で、50社程度から問い合わせがあった」(同社の新宅正明社長)。

 日本オラクルはこれまで、リレーショナルデータベース(RDB)に格納されているような構造化されたデータの扱いを得意としてきた。しかし現在では、インターネット上のブログや掲示板に書き込まれた情報や、社内のファイルサーバーにある文書、メールなどのように、はっきりとした構造を持たない情報が増えている。そこでOracle Secure Enterprise Search 10gでは、構造化されたデータと、構造化されていないデータの両方を横断的に全文検索する。同社のRDBに格納されたデータ、HTML文書、Office文書、PDF文書、メールなど150を超える種類のデータに対応している。これ以外のデータも、「カスタムクローラ」と呼ばれるプログラムを別途開発すれば検索可能になる。ユーザーのアクセス権限に応じて、検索可能なファイルを制限する機能も持つ。

 企業内検索は「エンタープライズサーチ」などと呼ばれ、急速に市場が立ち上がりつつある分野だ。検索エンジンの専門ベンダーが多数存在し、米グーグルの「検索アプライアンス」など強豪も少なくない(関連記事)。日本オラクルは「広告収入が主のグーグルと、ソフトウエアのライセンスで収入を得ているオラクルは、そもそも競合関係にはならない」(同社の執行役員を務める、三澤智光システム事業推進本部長)と強気の姿勢だ。これまでに受けた問い合わせにおいても「競合相手としてグーグルと正面からぶつかることはほとんどない。ソリューションとしては確かに重なる部分もあるが、適用アプリケーションの領域がやや異なるのではないか」(三澤氏)。

 Oracle Secure Enterprise Search 10gの強みとしては、オラクルのブランド力に加え「カスタムクローラの開発が容易なため多様なデータ形式に簡単に対応できること」(三澤氏)を挙げる。例えば、同社は米マイクロソフトの「SQL Server」用のカスタムクローラを既に開発済みだという。これ以外にも随時拡充予定で、完成したカスタムクローラは製品に同梱するか、無償で公開する。また「Googleデスクトップ」と連携することも可能で、ユーザーのパソコンにGoogleデスクトップが入っていれば、パソコン内のデータも同じように検索できる。

 対応OSは現在のところLinuxのみで、順次拡充する予定。価格は、CPUの数に応じて課金する「Processor」ライセンスでは1CPUあたり393万7500円。ユーザー数に応じた「Named User Plus」ライセンスでは1人あたり7875円。「ファイル数が100万程度なら、1つのCPUで対応できる。かなりの大企業でも、CPUが2つあれば十分ではないか」(同社)という。1年間で10億円の売り上げを見込む。