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Azul Compute Appliance
Azul Compute Appliance
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 CPU処理能力をネットワーク経由で提供するNAP(Network Attached Processor)ベンダーの米Azul Systemsは,CPUアプライアンス「Azul Compute Appliance」の新CPU搭載機を2007年に出荷する。従来の24コアから48コアにコア数を倍増させて集積度を高めた新RISCプロセッサ「Vega 2」を搭載する。Vega 2の製造会社は台湾のTaiwan Semiconductor Manufacturing Company。

 Azul Compute Applianceは,64ビットのマルチコア型RISCプロセッサと主記憶(メモリー)を搭載するCPUボードをメッシュ型接続のバックプレーンに最大で8枚つないだ簡素な装置である。Javaアプリケーション・サーバー機(APサーバー機)と組み合わせ,APサーバー機のCPUが処理し切れない処理をネットワーク経由で代行する。これにより,APサーバー機のサイジング(容量設計)が不要になる。

 具体的には,APサーバー上で稼働するJavaVMを差し替えることにより,Azul Compute Appliance上で稼働するJvaVMのプロキシとして動作させる。余剰負荷をAzul Compute Applianceに割り振り,CPU処理の実行結果を返してもらう。

 現行のAzul Compute Applianceが搭載するCPUは,1基のCPUに24個のコアを実装する「Vega」である。設計プロセスは0.13マイクロ・メートル・ルール。各コアが専用のL1キャッシュを持ち,CPUのパッケージ内に全コアが共有するキャッシュ・コヒーレンシ(整合性)用のL2キャッシュを搭載する。使われないオブジェクトをヒープ領域(主記憶)から開放するガベージ・コレクション(GC)にかかる時間を削減する回路を持つなど,JavaVMなどの仮想マシン・ソフトの実行に最適化した。

 現行機では,高さ11Uのアプライアンス1台に最大384コアと256Gバイトの主記憶を搭載し,消費電力は全体で2700Wである。各コアごとに単一のイメージで利用できるほか,最大で384コア全体を単一のSMP(対称型マルチプロセッサ)イメージで利用できる。

 2007年に出荷するVega 2搭載機は,1基のCPUパッケージに従来の2倍に相当する48個のコアを実装する。設計プロセスは90ナノ・メートル・ルールで,銅配線は9層である。最大で768コア全体を単一のSMP構成で利用できる。搭載可能な主記憶も768Gバイトに増やした。