シスラボ(東京都豊島区、佐藤曠弌社長)は、ドイツのコンダットが開発したモバイル用アプリケーション向けのミドルウエア製品「Skyware」の販売を開始した。
Skywareは、 携帯電話やPDA(携帯情報端末)などモバイル端末から、ERP(統合基幹業務システム)やグループウエアなどの社内システムを利用できるようにするアプリケーションを開発するためのミドルウエア。基本モジュールの1つである「デバイスデータベース」は、通信事業者や機種が異なる様々なモバイル端末の仕様を調整して利用可能にする。また、オプションとして提供する「ERPコネクター」は、SAPのR/3などと接続して利用できるようにするモジュールだ。
ソリューションプロバイダは、これらのモジュールを活用することによって、複数のモバイル端末やERPに対応させるためのプログラムをゼロから開発する手間が省け、ユーザー企業に対して低コスト、かつ短期開発でモバイル用アプリケーションを提供することができる。シスラボは、コスト面で約3~4割、納期で4~5割の削減の効果があるとしている。価格は、ベーシックサーバーのみの場合で290万円から。
開発元であるコンダットの本社があるドイツでは、ドイツ連邦警察の日勤管理システムやドイツ鉄道の保守システムなどでSkywareの採用実績がある。日本では、バス会社の予約システムや製薬会社のMR(医薬情報担当者)向け営業支援システムなどで、シスラボに引き合いがあるという。
販売目標は、ソフト販売とカスタマイズ開発を含めて年間3億円。シスラボは今後、Skywareの販売パートナーを獲得して間接販売にも力を入れる。ERPに強いソリューションプロバイダなどとパートナー契約の交渉を進め、販売パートナーを15社に増やすことを目標にしている。