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 マイクロソフトが4月12日に公開したセキュリティ更新プログラムを適用することによって,日本ヒューレット・パッカード(HP)やキヤノンが販売するプリンタや複合機の付属ソフトウエアで不具合が発生することが明らかになった。HPの不具合に関しては,レジストリの値を修正することで問題を回避できる。キヤノンは問題の修正方法をまだ明らかにしていない。

 HPのプログラムの不具合の原因となったパッチは,「Windowsエクスプローラの脆弱性により,リモートでコードが実行される」(908531)であり,キヤノンのプログラムの不具合の原因となったパッチは「Windows XP用Internet Explorerの累積的なセキュリティ更新プログラム」(912812)である。いずれも深刻度が「緊急」のセキュリティ更新プログラムなので,アプリケーションによる不具合には目をつぶって,セキュリティ更新プログラムを適用せざるを得ないだろう。

 HPのプログラムの不具合に関しては,マイクロソフトのWebサイト(日本語版英語版)に詳細が記述されている。4月17日16時の時点では正式な日本語版はなく,日本語版のページには機械翻訳されたものだけが掲載されている(マイクロソフトは現在翻訳中と述べている)。

 不具合が発生するのは「Share-to-Web」というソフトウエア。同社プリンタ「HP PhotoSmart」のほか,メモリー・カード・リーダーを搭載しているモデルの「HP DeskJet」や,HPのスキャナおよびデジタル・カメラなどにバンドルされている。

 修正パッチを適用すると,Share-to-Webによって「VERCLSID.EXE」というWindows本体のプログラムの応答が停止するようになる。これにより,「マイドキュメント」や「マイピクチャ」フォルダにアクセスできなくなるほか,オフィス・アプリケーションなどからファイルを開こうとしたり,画面の任意の場所を右クリックしたりすると,コンピュータが応答しなくなる。

 不具合を避けるためには,以下のような手順を踏む。レジストリ・エディタ(regedit)を起動して,「HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Shell Extensions\Cached」サブキーを開き,右クリックから[新規]−[DWORD値]を選択して「{A4DF5659-0801-4A60-9607-1C48695EFDA9} {000214E6-0000-0000-C000-000000000046} 0x401」という値の名前を作成し,値を「1」に設定する。

 キヤノンのプログラムで不具合が発生するのは,「Canon Easy-WebPrint」というソフトウエア。同社のプリンタにバンドルされているWebページ印刷ツールである。Canon Easy-WebPrintはInternet Explorerの拡張ツールバーとして動作するが,ツールバーの「印刷」や「プレビュー」のボタンをクリックすると,スクリプト・エラーが発生するという。対応策はまだ公開されていない。キヤノンでは,Webページの印刷については,同ソフトウエアではなくInternet Explorer自身の機能を使うことを推奨している。