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 昨日の午前11時30分から午後0時31分までの約1時間、郵便貯金のATM(現金自動預け払い機)が停止した障害は、メインフレームの操作ミスと操作の確認漏れが原因であることが、明らかになった。郵政公社の郵便貯金システムの担当者は、「操作ミスの確認漏れがないようにチェック体制を敷いていたが、起きてしまった。なぜこうした事態が起きたのか、根本原因を追求している」という。

 「センター障害によるATMの停止は10年ぶり」(郵政公社)という今回の障害では、関東圏(東京、神奈川、埼玉、千葉、群馬、茨城、栃木、山梨)で日曜・祝日にサービスを提供しているATM約3900台が使用不能に陥った。これらのATMを束ねるメインフレーム「GS8900」がダウンしたことが直接の原因である。

 メインフレームがダウンしたのは、定期点検時の操作ミスによる。定期点検を終えたメインフレームに再起動のコマンドを投入するところを、稼働中である別のメインフレームに対してコマンドを実行した、というもの。これにより、東日本地域向けにサービスを提供する4システム(メインフレーム16台で構成)のうち1システムがダウンした。

 当然、操作ミスへの対策はとっていたが、今回は機能しなかった。定期点検の作業は、郵政公社のシステム担当の職員が操作の指示書を作成し、外部委託のオペレータが入力する。その際、外部委託のオペレータ2人と、郵政公社の職員の計3人で操作内容をチェックするルールになっていた。しかし、指示書の内容をオペレータが間違えて入力し、確認時にも引っかからなかった。「利用者には多大な迷惑をかけた。今後繰り返さないように対策を打ちたい」(郵便貯金システム企画部の担当者)という。