三井住友銀行は2006年4月13日、顧客あてに発信するすべてのメールに、5月22日から電子署名を付けて送信すると発表した。すでに愛知銀行や名古屋銀行などで電子署名の採用例はあるが、大手銀行として電子署名の採用は初めてになる。現在、問題となっているフィッシング詐欺への有効な対策となりそうだ。
電子署名には、日本ベリサインの電子証明書「ベリサイン セキュアメールID」を採用した。同銀行では、顧客向けの通知や、商品・サービス案内にメールを利用している。送信途中でメール本文の内容が改ざんされたり、差出人を詐称して送られたりした場合、電子署名を付けておくと、画面に警告が表示される。そのため、同銀行から本当に発信されたメールかどうかをユーザーが簡単に確認できる。
電子署名を利用するには、ユーザー側でも公開鍵暗号方式の「S/MIME」に対応したメールソフトが必要。対応している主なメールソフトには、Outlook Express、Outlook、Netscape Mail、Shuriken Pro、Thunderbird、秀丸メールなどがある。
ただし、同銀行の社員が個人名で送信するメールや、携帯電話あてのメールについては、引き続き電子署名は付けずに送信する。
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