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会場内に用意したデモ環境。コンセント間をつなぐ白と青の線が電灯線で、これを通じて最大190Mbpsで通信することが可能
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米国で出荷済みのPLCアダプター「BL-PA100KTA」を利用。1台129ドル、2台セットなら199ドルで買える
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家電メーカーやパソコンメーカーに売り込むPLCモジュール。LANケーブルと電源ケーブルをつなぐことができる
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 松下電器産業は2006年4月19日~21日、家庭内の電灯線を使って通信する高速電力線通信(PLC)技術「HD-PLC」のデモ環境を一般公開した。千葉県幕張で開催した展示会「TECHNO-FRONTIER 2006」の会場内に、宅内を模した環境として7個のコンセントをつなぐ電灯線を用意。コンセントに挿したPLC機器同士が、正常に通信できることを紹介した。PLCは、1本の電源ケーブルに電力供給と通信の2つの役目を担わせる技術。無線LANと並ぶもう一つの家庭内ネットワーク技術として注目を集めている。メーカーは自社製品をPLCに対応させれば、電源ケーブルをコンセントに挿すだけで宅内の別の機器やインターネットと通信できる家電やパソコンを開発できる。

 デモ環境では2種類の通信を同時に実行した。1つは、パソコンで再生したハイビジョン映像を大画面テレビに向けて送信する通信。もう1つは、2台のビデオカメラが録画中の映像をパソコンに向けてリアルタイムに送信するものである。パソコンと大画面テレビには、3月末に米国で出荷したPLCアダプターを接続。ビデオカメラには、4月6日に出荷したばかりの組み込み機器向けのPLCモジュールを内蔵させた。HD-PLCは、最大190Mbpsの通信能力があることから、ハイビジョン映像はコマ落ちすることなく滑らかに再生できた。

 国内では年内にもPLCが“解禁”になる見込み。これをにらんで今後同社は、社内の家電部隊やパソコン部隊、さらに国内外の家電/パソコンメーカーにPLCモジュールを売り込む。現在、各社のPLC技術は相互接続性が保たれていないが、業界団体「CEPCA」などの活動を通じ、他社の製品とも通信できる仕組み作りに取り組んでいく。