NECエレクトロニクスは4月25日、2006年3月期の連結決算を発表した。売上高は、前年同期比8.8%減の6460億円で、営業損益は前年同期から689億円マイナスの357億円の赤字に陥った。純損益は982億円の赤字で、前年同期より1142億円の減額になった。
売上高が大幅に減った原因は、通信機器向け半導体の売り上げが落ち込んだため。なかでも携帯電話向けシステム・メモリーの売り上げが大きく減少したことが大きいという。営業損益については、売り上げの減少や、製品価格の下落に原価低減が追いつかなかったことが主な原因としている。
今回、純損益が減益となった大きな要因の一つとして、過去3年分の税引前損益の合計が赤字になったことから、「繰り延べ税金資産」を米国会計基準に従って取り崩さなければならなくなったことを挙げている。