メルー・ネットワークスは4月26日,無線LANのサイト・サーベイ・ソフト「E(z)RFカバレッジプランナー」の出荷を5月1日に開始すると発表した。価格は88万8000円。Windows搭載パソコンで動作する。
無線LANの導入時に同ソフトを利用すれば,最適な無線LANアクセス・ポイント(AP)の配置をパソコン上でシミュレート可能(写真)。主な機能として,(1)オフィスなどのレイアウト図にマウスでクリックするだけでAPを設置,(2)電波浸透を正確に計算するためにオフィスの壁の素材を複数種類から選択,(3)APのチャネルや出力を設定,などがある。
メルーの無線LAN製品が搭載する独自機能「バーチャルセル」にも対応する。バーチャルセルはある特定チャネルの電波を細かく制御することで,同一チャネル干渉を回避。複数のAPをあたかも1台のAPに見せる機能だ。これでAP間の高速ハンドオーバーを実現し,無線IP電話使用時のハンドオーバーによる「音切れ」を防ぐ。同ソフトではバーチャルセル利用時の電波状況などを推測でき,APの最適な配置を支援する。
障害発生やトラフィック増など,ネットワークに起こるさまざまな現象とその影響をシミュレートすることもできる。また,APから受信した電波を分析する機能も備えるので,無線LAN導入後のAPの稼働状況検査などにも使える。