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Wi-Fiアライアンスのフランク・ハンズリック マネージングディレクター
Wi-Fiアライアンスのフランク・ハンズリック マネージングディレクター
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 Wi-Fiアライアンスは2006年4月26日、都内でWi-Fiアライアンスの現状報告などを行った(関連記事)。その中で、かねてより話し合われていた無線LAN機器における簡単設定「Simple Config(仮称)」(関連記事)についても初めて明らかにした。来日したWi-Fiアライアンスのフランク・ハンズリック マネージングディレクターに詳しく話を聞いた。

■Simple Configのロードマップは。

 1カ月ほど前に無線LAN機器のベンダーなどに、Simple Configのスペックを渡している。すでにメーカーはSimple Config対応の製品開発に取りかかっているだろう。2006年6月の初めにはそれらの製品を各社から5~10製品集めて、カリフォルニアでテストを行う。これらのテストは認定プログラムを出す前の段階ではあるが、実機に近い製品で行うもので、2~3回に渡って行う予定だ。その後、8月から9月には認定プログラムを発表し、各ベンダー製品を認定する。早ければその数週間後にはSimple Configに対応した製品が市場に出ると思う。

■仕様に関してはプッシュボタン方式とソフトウエア方式の両方を実装しなくてはいけないのか。

 どちらか1つに対応すれば認めるといった仕様になる。プッシュボタンが使いやすい製品もあれば、ボタンは必要なく、ソフトウエアでセットアップする方が簡単な製品もある。無線LAN機器によって、どちらの方式が適しているか、それぞれの長所や短所を見極めてベンダー自身が決めていくことになるだろう。

■プッシュボタン方式のみ、もしくはソフトウエア方式のみを採用する機器が、それぞれSimple Config対応と明記するとユーザーが混乱するのではないか。

 それはあまりないと考えている。なぜなら、これらの2つの方式は、物理的なボタンを使うかソフトウエアのボタンを使うか、といった実装の違いだけだからだ。この2つの方式には互換性があることが必須なので、Simple Config対応の製品同士なら、設定でユーザーが混乱することはまずないと考えている。

■無線LAN機器ベンダーは現行の簡単設定機能の変更を強いられることになるが、このことに関してはどう考えるか。

 確かに(バッファローのAOSSなどの)第1世代の簡単設定に関しては変更を迫られることが考えられる。ただ、これは進化過程における「痛み」であって、進化の過程ではどの市場でもそういった「痛み」を避けて通ることはできない。無線LAN市場を大きくするためにはSimple Configによる簡単設定の標準化は必要で、そういったことをベンダー側も理解していると考えている。

■既存の無線LAN機器はソフトウエアのアップデートなどでSimple Configに対応することは可能か。

 可能だと考えている。Webサイトからソフトウエアをダウンロードする形で実現できるだろう。ただ、既存の製品までSimple Configに対応させるかどうかは、ベンダーの判断が分かれるところだろう。

■Windows XPが搭載しているUSBメモリーを利用した簡単設定をオプションなどでサポートする予定はあるか。

 現在のところ、私が知る限りではその予定はない。飽くまで仕様はプッシュボタン方式とソフトウエア方式の2つと考えている。