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図1 1つの“店舗”の売上高としては同社最大に
図1 1つの“店舗”の売上高としては同社最大に
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写真1 ネットストアの店長を務める川名常海・宣伝販促室e-マーケティング担当課長
写真1 ネットストアの店長を務める川名常海・宣伝販促室e-マーケティング担当課長
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 「無印良品」を展開する良品計画のインターネット販売店舗「ネットストア」が、同社で最も売り上げる店舗に成長してきた。ネットストアを1つの店舗とみなすと、3月の月間売上高はこれまで同社最大の売上高を誇ってきた東京の有楽町店を上回った。

 2006年2月期、増収増益の好決算になった良品計画では、ネットストアの販売も好調だった。昨年度はネットストアだけで35億円を売り上げ、年間売上高では同年度トップの有楽町店に次いで、既にナンバー2の座を獲得している。

 ネットストアは今年度、47億円の売上高を見込む(図1)。達成できれば、2000年9月のネットストア開店から約6年で最大の有楽町店を超える見通し。年間でも無印良品のナンバーワン店舗に躍り出る。

 昨年度の良品計画の単体売上高は1265億円で、ネットストアの売上高はその2.8%にすぎない。それでも約300カ所にある無印の販売店のトップに上りつめた意味合いは大きい。「ネットストアは実店舗よりも経費が少ないので利益率が高い。客単価は1万2000円で実店舗の6倍ある」(ネットストアの店長である川名常海・宣伝販促室e-マーケティング担当課長,写真1)

 ネットストアはさらなるコスト削減に取り組んでいる。これまで良品計画は、店舗なら持ち帰れる衣料品などをネットストアの顧客には小口配送する必要があったため、専用の物流センターで対応していた。それではセンター運営費がかさむため、昨年9月に実店舗のための物流センターにネットストア用の配送機能まで取り込み、ネットストアのセンターを廃止。運営費を減らした。

 さらに今年度、良品計画はIT(情報技術)投資に20億円をかける。この秋から冬にかけて、店舗のPOS(販売時点情報管理)レジのほか、本社の受発注や在庫管理などのシステムを刷新する。これに合わせ、約300カ所にある各店舗ごとに分けて保管していたセンターの在庫を全社で一元管理する体制に切り替える。受注があった店舗から順に在庫を確保して回すことで、最大店舗のネットストアで品切れを起こさないようにする。

 ネットストアの課題は、巨大になった同店を「ライバル」とみなしがちな実店舗の店長に「もっとネットストアを活用してもらうこと」(川名課長)。ネットストアの会員は64万人おり、このうち30万人にメールマガジンを配信しているが、実店舗で使える割引クーポンを付けると最低でも10%の3万人が来店する。この実績を踏まえ、実店舗の店長には店頭でのネットストアの告知を強化してもらう。「結果的に実店舗とネットストアの双方が成長できるはず」(同)と考えている。