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 NECフィールディングは4月26日、社長交代の人事を発表した。親会社のNECで執行役専務を務める片山徹氏が、6月23日付けでNECフィールディングの社長に就任する。富田克一・現社長は顧問に退く。退任の理由は「富田氏が内規の役員定年に達するため」(NECフィールディング)という。

 片山氏は、NECがISP事業「BIGLOBE」を分社化して7月1日に設立する「NECビッグローブ」の初代社長に就任する予定だった。しかし、今回の人事により同氏の就任は「取りやめになった」(NEC)。NECビッグローブの社長は未定だ。

 NECフィールディングによれば、社長交代に当たって「富田氏が片山氏を指名するようなことはなかった」という。ただ、NECのパソコン事業を統括していた富田氏が2001年当時に取り組んでいたパソコン事業の構造改革を、2003年に受け継いだのが片山氏である。NECフィールディングでも富田氏は2004年7月から同社で経営改革プロジェクトに取り組んでいるが、2005年3月期、2006年3月期ともに減収減益だった。「『パソコン事業のとき同様、片山氏が仕上げをしてくれる』と、富田氏は話している」(NECフィールディング)という。