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 三菱UFJフィナンシャル・グループのシステム子会社,UFJISは4月半ばに新しい社内向けポータル・システムを稼働させた。新システムの特徴はユーザー・インタフェース(UI)に,WebアプリケーションのUIの新しい開発技法「Ajax(Asynchronous JavaScript + XML)」を全面採用したことだ。

 「社内に蓄積したデータが膨大になってきている。そこでシステム利用者がそれぞれ仕事で必要な情報を選び,業務を進めやすいポータル画面として使えるように,Ajaxで開発することにした」とUFJISの千貫素成氏(ITプロデュース部部長)は説明する。

 Ajaxを使ってUIを開発するに当たり,画面に表示する情報の選択や画面のレイアウト変更といった画面のパーソナライズに関する処理を,ポータル・システムのサーバーを介さずに,システム利用者のPC上ですべて行えるようにした。

 例えば,システム利用者がポータル画面の上部に表示されるメニュー・バーのなかのメニューの一つをマウスでドラッグし,レイアウトを自由に変更できる空きスペースにドロップしたとする。するとWebページの再読み込み処理をせずに,メニューの内容を表示するボックスが展開される。メニュー・バーに表示されたメニューだけでなく,各メニューに含まれるサブメニューも,画面上の空きスペースに展開できる。

 写真は,開発ノウハウをまとめたメニュー「開発知」に含まれる「技術設計」というカテゴリを,空きスペースに表示させようと,マウスで操作しているところ。マウスで指定したエリアに「技術設計」の情報を展開できる。

 さらにシステム利用者のPCと,ポータル・システムのサーバー間でデータをやり取りするのに,Webサイトの見出しや要約などを記述するファイル・フォーマット,「RSS(RDF Site Summary)」を使った。これにより,ポータル・システムのサーバーで管理するコンテンツの一部が更新/追加されると,その更新/追加分だけをポータル画面に反映できる。これにより「サーバー側に大きな負荷をかけることなく,データの追加/更新が可能になる」(千貫氏)。

 UFJISは,AjaxやRSSがいずれもXMLをベースにした技術であることから,ビーコンITのXMLデータベース管理ソフト「Tamino」を採用した。Taminoには,XMLデータ内の日本語の文章を検索しやすくするため,データがデータベースに登録されるたびに,日本語の文章を検索するためのインデックスを自動生成する機能を備える。「この機能を使うことで,データベースに蓄積した共有情報をストレスなく検索できる」と千貫氏は話す。

 新システムは,UFJISとビーコンITが共同で3カ月かけて構築した。構築に携わったビーコンITの戌亥稔 常務執行役員は「今回の構築プロジェクトでは,Ajaxベースのポータル画面を開発しやすくするため,独自にフレームワークを整備した。Ajaxベースの開発フレームワークはまだ珍しいこともあり,今年度上期内にも製品化したい」と語る。