ピー・シー・エーは4月27日、2006年3月期の業績予想を下方修正した。修正後の売上高は63億600万円で予想より7.2%減、経常利益は17億200万円で2.7%減、当期純利益は2億8400万円で72.7%減になった。
純利益が大幅に減ったのは、同社が12億1500万円を特別損失として計上したのが大きな理由。企業会計基準委員会が3月30日に発表した、新しい会計基準「ソフトウエア取引の収益の会計処理に関する実務上の取り扱い」に対応して、収益の計上方法を見直したからだ。
具体的には、従来、保守契約サービスの代金を入金時に一括して売上に計上していたが、契約期間の経過に対応してあん分して計上するようにした。そのため、前期売上高に含まれていた12億1500万円分を特別損失として計上することにした。
新しい会計基準は、一部IT企業の粉飾決算の問題が2004年度に明るみになった問題から、ソフトウエア取引における会計処理を見直すために定められた。2007年4月1日以後の事業年度からの適用が求められているが、ピー・シー・エーでは、迅速な対応が必要と判断。前倒しで対応した。