NTT東日本は5月8日,広域イーサネット・サービス「Business Ether タイプS」(旧スマートイーサ)に,新メニューを追加すると発表した。同一の単位料金区域(MA)内に多数の拠点を抱えるユーザーに適したサービスで,開始は7月1日。

 新メニューの料金は,(1)拠点ごとにかかる「アクセス料」と,(2)同一MAでの総利用帯域(各拠点のアクセス回線速度の合計)に基づく「定額料」からなる。定額料は総利用帯域が1Gビット/秒まで月額10万5000円。同一MAに多数の拠点を抱えるユーザーほど,1拠点当たりのコストが割安になる。

 例えば同一MA内の10拠点を10Mビット/秒の回線で接続すると,アクセス料は1拠点当たり月額2万7300円。定額料を合計すると10拠点で月額37万8000円になる。アクセス料と定額料が一体の既存メニューでは,同条件で同82万74000円かかっていた。同一MA内の拠点を接続する場合は,大幅な値下げとなる。

 ただし,異なるMAにある拠点同士を接続する場合は,MA間を結ぶ中継回線の利用料が別にかかる。中継回線利用料は,10Mビット/秒以下は月額8万4000円,20M~100Mビット/秒なら月額12万6000円など。

 併せてNTT東日本は,提供中の各種広域イーサネット・サービスの名称を「Business Ether」に統一した。最大10Gビット/秒の高速品目を東京23区などで提供する「メトロイーサ」は「Business Ether タイプM」に,首都圏などで提供する「フラットイーサ」は「Business Ether タイプF」に変わる。