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 トレンドマイクロは5月9日,4月中に同社のサポートセンターに寄せられたウイルス(悪質なプログラム)の報告件数を集計して公表した。それによると,ユーザーのWebアクセス履歴などを収集するスパイウエア「SPYW_GATOR(ゲーター)」に関する報告/問い合わせ件数が333件で,3月に引き続き最も多かったという。

 同社では,サポートセンターに寄せられたウイルスに関する報告や問い合わせ件数を毎月集計し,「ウイルス感染被害マンスリーレポート」として公表している。「感染被害」としているものの,実際に被害があった件数だけではなく,発見報告の件数も含めている。

 4月中に寄せられた報告数は7039件で,3月の6993件と大差なく,また,全体の傾向にも大きな変化はないとしている。具体的には,主にスパイウエアやアドウエアに関する報告が多いという。報告件数が多かったウイルスは以下の通り。

  1. SPYW_GATOR(スパイウエア) 333件
  2. ADW_NDOTNET.O(アドウエア) 179件
  3. WORM_RBOT(ワーム型) 77件
  4. ADW_SHOPNAV(アドウエア) 72件
  5. TROJ_RANKY(トロイの木馬) 45件
  6. ADW_HOTBAR.H(アドウエア) 39件
  7. BKDR_HUPIGON.GEN(バックドア) 36件
  8. ADW_WEBSEARCH(アドウエア) 34件
  9. ADW_CMDDSKTOP.A(アドウエア) 33件
  10. JAVA_BYTEVER(その他) 31件

 報告件数が多かったSPYW_GATORは,「GATOR」もしくは「GAIN」と呼ばれるGATOR社製のWebユーティリティの検出名。「GATOR」はWebサイトへのログイン情報を管理するユーティリティ(プログラム)とされていたが,ユーザーが閲覧したWebの履歴を収集して,それに基づいて広告などを表示するといった“機能”が明らかになったため,現在ではスパイウエアに分類されているという。

 SPYW_GATORは,インストールされるとパソコンに常駐して,ユーザーが特定のWebサイトにアクセスした際にポップアップ広告を表示する。また,ユーザーが閲覧したWebサイトのURLを記録し,その情報をGATOR社のサーバーへ送信する。加えて,スパム・メールを第三者へ送信する。

 2番目に報告件数が多かったADW_NDOTNET.Oは,パソコン上でポップアップ広告を表示するアドウエア。ADW_NDOTNET.Oの製造元のWebサイトにリダイレクトする機能も持つ。

 同社では,報告件数は多くなかったものの,ファイル共有ソフト「Winny(ウイニー)」と「Share(シャレ/シェア)」の両方で感染を広げる「WORM_ANTINNY.BJ」ウイルスなどについても注意するよう呼びかけている。

◎参考資料
ウイルス感染被害マンスリーレポート - 2006年4月度