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 富士通は5月9日、アプリケーションサーバーの新版「Interstage V8」とシステム運用ソフトの新版「Systemwalker V13」の販売を開始した。出荷は6月からとなる。Interstageシリーズの目玉となるのは、バッチ処理用のアプリケーションサーバー「Interstage Job Workload Server V8」。また、今回販売するSystemwalker V13シリーズは、バージョンアップした統合運用管理ソフト「Systemwalker Centric Manager V13」など14製品にわたる。

 Job Workload Serverは、これまでメインフレームで実行されてきたような大量のバッチ処理を任意のタイミングで安定して行えるようにする。富士通の今田和雄ソフトウェア事業本部ミドルウェアプラットフォーム事業部事業部長は、「バッチ処理を1日に何十回も実行するような場面が増え、バッチ処理でシステムリソースが大量に消費されたり、正常に処理されないようなケースが増えてきた」と語る。

 例えば全国に支社や工場がある大企業の場合、経営者は最新の情報がほしいがリアルタイムなシステムを構築するのは難しい。バッチ処理を1日に何度も実施して、最新の情報を閲覧できるようにするというのだ。「システムをリアルタイム処理にしていく試みも進めていくが、ユーザー企業は膨大な既存のバッチシステムを持っている。現実解としてバッチシステムを活用するシステムも必要とされている」(今田事業部長)。

 主なターゲットは、メインフレームからのマイグレーションを検討しているユーザー企業。メインフレームのバッチプログラムをオープンシステム用に移行するツールも提供する。今田事業部長は「マイグレーションに新しい製品を生かしてくれる上位の技術者が必要になる。パートナーと提携を深めて、富士通製ミドルウエアの技術者を増やす」という。

 一方のSystemwalker V13シリーズ14製品のうち、新たに加わったのは「Systemwalker Desktop Rights Master V13」。電子ドキュメントによる情報漏洩を防ぐソフトで、ドキュメントをファイル単位で暗号化したり、アクセス権限を付与したりすることができる。ドキュメントがクライアントパソコンに移されたり、電子メールで誤送信されたりした場合でも、アクセス権限は残るため情報漏洩を防げる。

 Systemwalkerシリーズの核となるSystemwalker Centric Managerでもセキュリティ機能を強化した。具体的には、システムログを一元管理し、監査機能でセキュリティ上問題のある行為を発見、追跡できる。ログを収集するだけでなく、その中からポリシー違反や不正操作などの可能性が高いものを抽出し、管理者が容易に閲覧できるようにする。さらに、どこにあったファイルがどんな経路で持ち出されたかなどの追跡も可能だ。

 Interstage Job Workload Server V8の価格は、672万円から。Systemwalker Desktop Rights Master V13が20万円から、Systemwalker Centric Manager V13が50万円からとなっている。今後2年間の販売目標は、Interstageシリーズが3万7000プロセッサライセンス、Systemwalkerシリーズが200万ライセンスと掲げる。