日本ヒューレット・パッカードは,TCP/IPネットワークのルーティング設定の不備など,レイヤー3でのネットワーク障害を検知するネットワーク管理ソフト「HP OpenView Route Analytics Management System4.0」を2006年6月末に出荷する。価格は,787万5000円から。
Route Analytics Management Systemは,ルーターが管理する経路情報(ルーティング・テーブル)を取得して,ネットワーク構成をリアルタイムに把握するソフトである。別途,SNMPマネージャ「OpenView Network Node Manager」と連携することで,経路情報を考慮に入れずにネットワーク障害を検知する場合と比べて,ネットワーク管理のためのトラフィックを削減できる。
解釈可能な経路情報およびルーティング・プロトコルは,OSPF(Open Shortest Path First),IS-IS(Intermediate-System to Intermediate-System),BGP(Border Gateway Protocol),EIGRP(Enhanced Interior Gateway Routing Protocol)。なお,Route Analytics Management Systemは,ルーティング設定を変更した際にネットワークにどういう影響が出るかをシミュレーションする機能も持つ。