ケイ・オプティコムは5月10日,午前8時3分ごろに発生したIP電話サービスがつながりにくくなる現象が,同日の午前11時4分に復旧したと発表した。同社のIP電話サービスは,5月7日にも同様のトラブルに見舞われたばかり。今回のトラブルに対しては,顧客からの問い合わせが約2000件にも上った。
つながりにくくなったIP電話サービスは,個人向けの「eo光電話」,「eo-netフォン」,法人向けの「eo光電話オフィス」などケイ・オプティコムが提供するすべてのIP電話サービス。ユーザーが他社IP電話サービスまたは「03」などの市外局番から始まる加入電話サービスに電話をかけようとしても,午前8時3分ごろからつながりにくくなる状態が続いていた。
原因は,ケイ・オプティコムのIP電話網と他社電話網をつなぐ呼制御サーバーが動作不安定となったこと。該当する呼制御サーバーを取り替えることでサービスを復旧させた。サーバーが動作不安定となった原因については,現在も調査を継続している。
障害は,ケイ・オプティコムのIP電話サービス・エリア全域に広がった。影響を受けたユーザー数は,約22万6000ユーザー。今回のトラブルでは,同社のIP電話サービスのユーザー同士であれば,障害が継続していた間も通話可能だった。