PR
ソフトバンクの孫正義社長
ソフトバンクの孫正義社長
[画像のクリックで拡大表示]

 ソフトバンクは5月10日,2005年度(2005年4月から2006年3月まで)の連結決算を発表した。売上高は,対前年同期比32.5%増の1兆1086億円。営業利益は622億円の黒字,経常利益も274億円の黒字で,売上高と営業利益は創業以来最大とする。2006年度の業績予想は公表していないが,ボーダフォン日本法人を買収した後の事業規模は売上高で2.5兆円,回線数で2600万回線の規模になる。

 決算発表はボーダフォンの話題が中心。孫正義社長(写真)は,発表会の冒頭で「やはりボーダフォンを買って良かった。これは行けるのではないかという自信が日に日に高まってきている」と現在の心境を語った。また発表会の後半では,携帯電話事業参入に向けた今後の方針を明らかにした。具体的には,(1)第3世代携帯電話(3G)サービスのバックボーン増強,(2)3G端末の充実,(3)コンテンツの強化,(4)営業体制/ブランディングの4方向からテコ入れを図る。

 (1)は数千億円を投資し,2006年度内に3Gの基地局を4万6000に増やす。HSDPA(high speed downlink packet access)のデータ通信サービスも,全国の主要都市で今秋から提供する。(2)は「格好良く,使い易い端末を投入してこれまでのイメージを払拭する」(孫社長)。手始めに投入する端末として,2.6インチの液晶画面を搭載したシャープ製のワンセグ対応携帯電話「Vodafone 905SH」を紹介。さらに端末メーカーに,パナソニックモバイルコミュニケーションズが加わることを明らかにした。

 (3)はヤフーとの連携を筆頭に,ソフトバンク・グループの総力を上げてコンテンツを提供していく。「Yahoo!動画」,「Yahoo!ムービー」,オンライン・ゲームなどのコンテンツを例に挙げた。(4)は1800あるボーダフォンの既存店舗だけでなく,ソフトバンク・グループが提携する約3000の量販店を活用。ブロードバンド・サービス「Yahoo!BB」や固定電話サービス「おとくライン」に加え,携帯電話も販売する。法人向けでは日本テレコムと協力して営業体制を強化していく。

 ただし料金については,「現時点でコメントするのは時期尚早」(孫社長)とするにとどめた。ボーダフォンに代わる新ブランドに関しては,「今日ソフトバンクの取締役会でブランドについて議論し,一応の結論を出した。近いうちに発表する」予定である。