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 TISの2006年3月期の連結決算は、売上高は2099億2200万円で前年同期比で5.1%の増収を達成したものの、営業利益は前年同期比22.9%減の115億6700万円で、増収減益となった。経常利益は前年同期比20.6%減の119億9500万円だった。

 大幅減益の最大の原因は、不採算プロジェクト。TIS単体では、上期に製造業とサービス業の顧客で2件の大型不採算プロジェクトが発生し27億円の減益要因となったほか、今決算から連結決算に参入した旭化成情報システムでも、不採算案件の影響で11億5000万円の営業赤字を計上した。

 事業分野別の売り上げを見ると、大手クレジットカード会社などからの大型開発案件の受注や、旭化成情報システムの売り上げが寄与し、ソフトウエア開発の売り上げが、前年比24.5%増の1066億8600万円と大きく伸びた。一方、アウトソーシングサービスは前年比3.8%減の728億7200万円、ソリューションサービス(情報機器・ソフトウエアの販売)は前年比25.2%減の239億3900万円にとどまった。

 2007年3月期は、連結売上高が前年同期比0.0%増の2100億円、連結営業利益が同25.4%増の145億円、連結経常利益が同22.6%増の147億円を見込む。売り上げの伸びや収益増を圧迫しているのが、JCBから受注している大型プロジェクトだ。内部設計時に当初の見込みより工数が拡大しており、そのうちTISが利益ベースで20億~30億円分を負担する。また、開発がピークを迎えることで開発売上高の減少を見込むほか、同案件に要員が割かれるなどで「金融関連の要員がひっ迫しており、他の案件を断らざるを得ない状況」(岡本晋社長)という。

 TISは2007年3月期から3年間の中期経営計画「exceed'08」で、2009年3月期に連結売上高2400億円、連結営業利益で260億円を目指す。2006年3月期に5.5%だった営業利益率は、10.8%にまで高める狙いだ。内部統制関連の新事業で3年後に50億円規模の売り上げを目指すほか、オフショア開発の拡大などの生産性向上の取り組みでは、年間7億~8億円の増益を見込む。

 岡本社長は「2008年度には、JCBを始めとする大型案件の開発も終了し、エース級人材の再配置や活用も見込める。決して無理な目標ではない」と語った。