NTT(持ち株会社)とNTT西日本,米Warner Bros. Entertainment,ワーナー エンターテイメント ジャパン,東宝など9社は2006年5月16日,800万画素クラスの高精細のデジタル映像(デジタルシネマ)を光ネットワーク経由で映画館に配信する共同実験「4K Pure Cinema」を,5月20日から参加メンバーなどを拡大して実施すると発表した。従来から共同実験を行っていたNTTなど5社に,今回新たに米Sony Pictures Entertainment(SPE)とソニー・ピクチャーズ エンタテインメント(SPEJ),ワーナー・マイカル,NTT東日本の4社が加わり,ハリウッドの最新映画をデジタル方式で配信・上映する。
今回の実験で配信するのは,SPEなどが配給するハリウッド映画である「ダ・ヴィンチ・コード」と「ポセイドン」の2本である。配信先となる映画館は,東京都内の「ワーナー・マイカル・シネマズ板橋」と「TOHOシネマズ六本木ヒルズ」,大阪府の「TOHOシネマズ高槻」の3館である。
実験では,NTT東日本とNTT西日本のデータセンターから映画館のデジタルシネマ専用上映システムまで,それぞれ光ネットワーク経由でデジタル化した映画コンテンツを転送する。コンテンツはいったん上映システムに蓄積され,各館のスケジュールに沿って上映される。9社は今後もデジタルシネマの配信・配給実験の拡大を図り,デジタルシネマの普及を目指す(5月16日発表)。