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 マイクロソフトの情報をGoogleなどで検索すると,同社とは無関係なサイトが「microsoft.com」のサイトよりも上位に表示される場合があることが,4月末以降,一部のコミュニティなどで話題になっている。そういったサイトは,DNSに登録するIPアドレスをmicrosoft.comのアドレスにしているだけなので,表示されるコンテンツはマイクロソフトのコンテンツそのもの。しかし今後,悪質なコンテンツを表示するように変更される可能性があるので,microsoft.comドメインのコンテンツを参照するようにしたい。

 自分が管理するドメイン名をDNSに登録する際,そのドメイン名に対応するIPアドレスに,自分の管理下にないIPアドレスを指定するサイト管理者は以前から存在する。最近は,検索サイトで検索すると,microsoft.comのIPアドレスを指定している無関係なサイトが,マイクロソフトのサイトよりも上位に表示されるケースが増えている。その代表例が「netscum.dk」や「thesource.ofallevil.com」といったドメインである。

 例えば,マイクロソフトが提供するセキュリティ・ツール「MBSA」で検索すると,microsoft.comではなく,netscum.dkが一番最初に表示された(5月13日の表示結果。5月16日に試したところ,microsoft.comがトップに表示された)。


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 こういった“現象”は,ネットでも一部で話題になっている。例えば,「Visual Studio User Group」のフォーラムでは,「Visual Studio 2005 よく寄せられる質問」での検索例が報告されている。実際に試したところ,5月13日時点では,thesource.ofallevil.comが一番最初に表示された(5月16日現在では,microsoft.comがトップに表示される)。


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 マイクロソフトの関係者に話を聞いたところ,同社でも,無関係なドメインが同社のIPアドレスを指定していることは認識しているが,違法行為ではないので強制的に閉鎖させることなどはできないとしている。止めてもらうよう,サイト管理者などにお願いしているところであるという。ただ,検索サイトで同社よりも上位に表示される理由については,不明であるという。

 現時点では,netscum.dkやthesource.ofallevil.comへアクセスした際に表示されるのは,マイクロソフトのサーバーに置かれたコンテンツそのもの。このため今のところは問題はないが,今後,netscum.dkやthesource.ofallevil.comに対応するIPアドレスが変更されて,悪質なサイトへ誘導される可能性は否定できない。マイクロソフトの情報を参照する際には,microsoft.com以下のページ(URL)にアクセスするようにしたい。

 前出の関係者も,「特に,ユーザーが無関係のサイト(ドメイン)を誤って信頼した場合が危険だ。『信頼済みゾーン』などに登録した場合,特に危険度が高い」と警告する。信頼済みゾーンに登録しないことはもちろん,ブックマーク(お気に入り)への登録や,自分が管理するWebページなどへの引用も控えるべきだ。