サン・マイクロシステムズは5月17日,同社のシン・クライアント・ソリューション「Sun Ray」シリーズの端末とサーバー・ソフトウエアの新版を発表した。

 新たに提供開始する端末は「Sun Ray 2」および「同2FS」の2機種。シン・クライアント端末「Sun Ray 1g」の後継で,電源モジュールを筐体から取り除くことで従来製品と比べて小型・軽量化した。Sun Ray 2の通常利用時の消費電力を4W以下に抑えている(最大消費電力は30W)。

 両端末に共通する主な仕様は,10/100BASE-Tポート×1,シリアル・ポート×1,USBポート,スマートカード・リーダーなど。上位版の同2FSには,100BASE-FXの光ファイバー・ポートがあるほか,モニターを接続するビデオ・ポートが二つ備わる。

 シン・クライアント・ソリューションを実現するためのサーバー・ソフトウエアとしては「Sun Ray Software 4」を発表した。特筆すべきは,Sun Ray端末上でWindowsアプリケーションを利用可能にする「Sun Ray Connector for Windows」機能を標準搭載したことだ。本機能を利用すれば,Windows Terminal Services(WTS)サーバーと直接接続できる。従来は,WTSサーバーと接続するために,別製品のミドルウエア「Tarantella Secure Global Desktop」を組み合わせる必要があった。

 価格は,Sun Ray 2が3万7000円。Sun Ray 2FSが7万5000円。Sun Ray Software 4が1万8000円(1シート・ライセンス)。Sun Ray 2の出荷開始は5月下旬から。同2FSとSun Ray Software 4は6月中旬に出荷する。