サン・マイクロシステムズは5月17日,シン・クライアント・システム「Sun Ray」のサーバー・ソフトの新版「Sun Ray Software 4」を発売した。UNIXベースのSun RayシステムでWindowsアプリケーションを利用できる機能などを追加した。
新版では,米マイクロソフトのWindowsターミナル・サービスで使われる遠隔操作用のプロトコル「RDP」(remote desktop protocol)に対応。Windowsサーバーで稼働するアプリケーションを,サンのUNIX OSである「Solaris」やLinux上で利用できるようにした。このほか,複数のクライアント・ユーザーの環境を,サーバー側から集中管理する機能も盛り込んだ。
価格は利用するクライアント1台当たり1万8000円(税抜き)。出荷開始は6月中旬の予定。
併せてサンは,Sun Rayクライアント用の新端末も発売した。きょう体から電源を取り除くなどして従来機より小型・軽量化した。10M/100Mを自動認識する100BASE-TXインタフェースを搭載する「Sun Ray 2」と,光ファイバで接続する100BASE-FXインタフェースも備えた「Sun Ray 2FS」(写真)の2種類を用意する。
価格はSun Ray 2が3万7000円,Sun Ray 2FSが7万5000円(いずれも税抜き)。出荷開始はSun Ray 2が5月下旬,Sun Ray 2FSが6月中旬の予定。