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 「MetaFrame(現Presentation Server)のシトリックスというイメージから脱皮し、あらゆるアプリケーションへのアクセスを安全に快適にするインフラを提供する企業となる」---。シトリックス・システムズ・ジャパンの大古俊輔 代表取締役社長は5月23日、Webアクセスの高速化ツールの新製品「Citrix NetScaler System 12000」とWebアプリケーションのファイアウォールの新製品「Citrix Application Firewall 12000」の発表会場で、こう宣言した。2005年8月の米ネットスケーラ買収後、初めてシトリックス・ブランドで出す製品となる。

 「Webアプリケーションで、どのようにしてエンドユーザーのアクセスを快適にするか、また同時にセキュリティを確保するか、という問題は急務の課題。複数の製品を組み合わせるより、一体型になっている方が、早く問題解決をできる」(大古社長)。NetScaler Systemは、負荷分散機能やキャッシュ機能、DDoS制御機能、データ圧縮機能、SSLの暗号化処理機能などを合わせ持つアプライアンス装置。Application Firewallは、レイヤー4(トランスポート層)からレイヤー7(アプリケーション層)のトラフィックを監視し、正常な通信のみ通過させる機能を持つアプライアンス製品。両製品とも同一のきょう体を利用する。ただし、両製品の機能を同時に利用することはできない。

 今回の新製品は、いずれもシリーズの最上位にあたる製品。既存の9000シリーズと比べ、データ・スループットが4.8Gビット/秒から5.5Gビット/秒に、SSLスループットが760Mビット/秒から3Gビット/秒に向上した。

 価格は、NetScaler Systemシリーズは306万2300円からで、同12000は1757万円から。Application Firewallシリーズは430万円から。出荷はNetScaler System12000が5月31日から、Application Firewall 12000が6月1日からとなる。