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 テレビ会議システムの販売やコンサルティングを行うVTVジャパン(東京都千代田区、栢野正典社長)は、伊アエスラ社のテレビ会議システムの国内販売強化を狙い、専門の販売会社「aeコミュニケーションズ」を設立し、5月28日から業務を開始すると発表した。併せてパートナープログラムも整備し、販売チャネルの拡大を打ち出している。

 VTVジャパンは従来からアエスラ製品を販売してきたが、低価格で中堅・中小企業市場を狙った新製品「Vega Xシリーズ」の販売を機に、既存チャネルのほかに、新たなチャネルの開拓にも乗り出す考え。「パートナーやaeコミュニケーションズが共存する利益モデルの確立を目指した」(栢野社長、写真)という。aeコミュニケーションズの社長は栢野氏が就任し、アエスラ社のCEO(最高経営責任者)のマルコ・ビエッツオリ氏も取締役を務める。アエスラ社は、イタリアを中心に世界展開する大手通信機器メーカーで、高音質などを特徴とするテレビ会議システムを販売している。国内でも既に約70社の導入実績があるという。

 新たなパートナー制度は「アライアンスパートナー」「エリアパートナー」「バーチカルパートナー」の3種類。アライアンスパートナーは、各パートナーが持つ製品やソリューションと組み合わせるなど独自のビジネスモデルを展開できるようにする。エリアパートナーは各県に平均1社など各地域ごとに設置するもので、aeコミュニケーションズでパッケージ化した商材を販売していく。アエスラ製品のデモ機材セットやトレーニング、マニュアルなどを提供する。バーチカルパートナーは、教育や金融など各分野に強いパートナーになる。アエスラ製品の保守サービスは専門会社に委託しているため、各パートナーが担当する必要はない。今後の目標として、アライアンスパートナー3社、エリアパートナーが数十社、バーチカルパートナーは数社にする。まず初年度は約20社、来年度は約45社を獲得する計画。

 Vega XシリーズはIPネットワークで使えるテレビ会議システムで、「VAGA X5」(写真、本体価格91万7000円から)と「VEGA X3」(同60万8000円から)の2種類を用意している。新たなチャネルを開拓することで、aeコミュニケーションズは、初年度では約250台を販売し約1億円の売り上げを目指す。2010年には約1万台を販売し、売上高を約20億円にする。