KDDIは,法人向けの無線IP電話ソリューションの提供に向け,沖電気工業と日立製作所の両社と提携した。提供するのは,2006年7月に発売を予定している無線LAN対応au携帯電話「E02SA」を使ったソリューション「OFFICE FREEDOM」。1台の端末を社内では無線LANによる内線電話,出先ではau携帯電話としてシームレスに使える。
沖電気工業は,同社のIPテレフォニー・サーバー「IP CONVERGENCE Server SS9100」を用いたモバイル・セントレックス・システムに,E02SAを端末として追加。VoIP対応の無線LANアクセス・ポイント「MWINS BR2100シリーズ」もE02SAを端末として利用できる。2006年10月からソリューションの提供を始める予定である。
日立製作所 情報・通信グループも,E02SAを同社の「IPテレフォニーソリューション」の端末として採用。無線LANにより,内線の音声通話を実現するだけでなく,イントラネットへのアクセスなどモバイル情報端末としての利用を推進する。沖電気と同様に2006年10月からサポートを開始する。
KDDIは,E02SAを発表した2006年3月時点で,すでに富士通およびユニアデックス,KDDIネットワーク&ソリューションズの3社と,E02SAを端末として利用するモバイル・ソリューションに関する提携を発表済み。今回の発表で,E02SA対応のソリューションを提供するパートナが計5社に増えたことになる。