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 著作権の権利者団体や放送事業者,通信事業者など10団体15社が「放送済アーカイブコンテンツの“蔵出しルール”に関する権利処理ワークフロー確認書」で定めたワークフローの実行に向けた準備が着々と進んでいる。そのワークフローはテレビ番組で使われた楽曲の権利処理などを行うためのもので,番組で流れた楽曲を「フィンガープリント技術」を利用して特定することが盛り込まれている。権利者団体と放送事業者などは,このワークフローの運用を手掛ける新団体である「ライツクリアランス協議会」(仮称)を2006年夏に立ち上げる見通しだ(p.3参照)。関係者によると,「(新協議会は)設立から1カ月もすればワークフローに従って作業を開始することになる」という。

 フィンガープリント技術を利用した楽曲の特定作業では,楽曲などの特徴的な部分を抽出し,それを数値化して「フィンガープリントデータ」にする。確認書では放送事業者などの「コンテンツホルダー」が,楽曲のフィンガープリントデータとタイトル名などのメタデータ(属性情報)を蓄積したデータベースを持つ「楽曲特定事業者」を通じて,テレビ番組で使われた楽曲のリストを把握することになっている。現在,放送事業者は自らテレビ番組で使った楽曲を記録し,権利者団体に報告している。楽曲特定作業を企業などに委託できるようになれば,放送事業者は現場の負荷を軽減できる(詳細は日経ニューメディア2006年5月29日号に掲載)。