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 日立製作所は6月1日、同社のブレード・サーバー「BladeSymphony」の新モデル「BS320」を発表した。BS320の特徴は小型、高集積であること。6U(約28cm)のきょう体に10枚のサーバー・モジュール(ブレード)を搭載できる。従来からある上位モデル「BS1000」に比べ、スペースを2分の1に、重さを3分の2にした。同社はBS320をデータセンターやPCサーバーの統合などの用途に売り込む。6月1日に販売を開始、9月19日に出荷開始する。価格は、シャーシ部分が59万1465円から。サーバー・モジュールが32万250円から。

 同社はBladeSynphonyを戦略商品と位置付け、製品開発や販売体制の整備を急いでいる。日立は2006年度に、BladeSymphony関連の製品開発やパートナー販売強化、海外展開などに100億円規模の投資を計画している。6月1日にはパートナーを通した間接販売を強化するために新組織「プラットフォーム拡販推進センタ」を設立した。プラットフォーム拡販推進センタは今年度上期中に100人体制に拡充する予定だ。

 2004年度下期のBladeSymphonyの販売開始から2006年度まで、同社は累計売上高で1100億円を目標としている。情報・通信グループの篠本学グループ長&CEOは、「2005年度までに目標の約3割、今年の5月までに4割程度に達している。このまま行けば目標は十分達成できる」と話す。2008年度にはBladeSymphony関連の売上高で1000億円を目指す。