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プレゼントキャストの石川豊社長
プレゼントキャストの石川豊社長
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6月1日にオープンした「DOGATCH」
6月1日にオープンした「DOGATCH」
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 電通などの大手広告代理店と在京民放5社の共同運営会社プレゼントキャストが2006年6月1日、無料の動画配信サービスを開始した。当面は、2006年6月9日から開催される「2006 FIFA ワールドカップ ドイツ」のハイライト動画をメインに配信する。Webサイトは「DOGATCH」。

 プレゼントキャストは2006年3月15日に設立された会社。筆頭株主は電通で、主業務はネットを使った動画配信である(関連記事)。

 DOGATCHでは、ドイツ・ワールドカップの全64試合の速報を最大で4分間、短いものでは数秒のハイライトで配信する。ほかにも「2002 FIFA ワールドカップ 韓国・日本」と「FIFA コンフェデレーションズカップ 2005」の動画を流す。民放テレビ局のキャスターや著名なサッカー解説者の特別インタビューなども随時配信していくという。

 今回はプレサービスと位置付けており、本格サービスは今秋からスタートする予定。メールアドレスや生年月日などを登録すれば無料で視聴できる。動画配信が始まる前に30秒ほどの動画広告が入る。「ワールドカップの動画配信サービスで、現在のところ約13社のクライアントと契約がまとまっている」(プレゼントキャスト石川豊社長)と言う。

 DOGATCHは「動画配信ポータルサイト」と銘打っていながらも、「事業形態はGyaOやYahoo!動画とは異なる。あくまで各局の地上波放送へのガイド的な役割がメイン」(石川社長)と言う。動画コンテンツとして検討しているのは、今回のドイツ・ワールドカップ のように各局と連携をとれるものや、各局が放送しなかった未公開映像などにとどまる。

 「会員登録は早い段階で100万人を目指す」(石川社長)としているが、全編を配信しない「ナビゲーションサイト」にどのくらいのユーザーが興味を示すか。その先行きに注目が集まっている。