レノボ・ジャパンは2006年6月6日、中小企業のユーザーに向けたパソコン「Lenovo 3000」シリーズの新モデルを発表した。同時に価格を重視した販売戦略を公表。デルや日本ヒューレット・パッカードなど競合他社の価格に追随することでシェアの拡大を狙う方針を示した。
「Lenovo 3000」シリーズでは、これまで同社が手薄だった中小企業の顧客を狙う。機能面を重視していた従来のノートパソコン「ThinkPad」では積極的な値下げをしてこなかったが、Lenovo 3000では「他社の価格にすばやく反応していく」(荒川朋美 執行役員 ビジネス開発事業部長)。レノボグループが中国で実績を上げたスピード重視の販売手法を取り入れ、流通面でも効率化を進める。国内で在庫を持ち、注文後に即出荷する体制を整える。
発表したB5ファイルサイズノート「Lenovo 3000 V100」は、CPUにCore Duo T2300E(1.66GHz)を採用しながら12万9990円からと値ごろ感のある価格とした。ディスプレイは12.1型の横長液晶。DVD-ROM兼CD-RWまたはスーパーマルチドライブを内蔵し、指紋認証センサーも標準搭載する。ディスプレイ上部に小型カメラを内蔵したモデルも用意する。重さは1.95~1.99kg。