NECソフトは,ISPのBIGLOBEで使っているWebメール・ソフトを企業向けに拡張した「WitchyMail V2.0」を,2006年8月末に出荷する。最大の特徴は,GUIの描画にAjax技術を用いて操作性を高めた点にある。価格は250ユーザーで96万円(税別)から。販売目標は今後3年間で200セット。SIサービスを含めて10億円の売上を見込む。幕張で開催中のInterop Tokyo 2006では出荷前のWitchyMailを展示した。
WitchyMailはPerlで書かれたWebメール・ソフト。既存の電子メール・システムのフロントエンドに位置するWebアプリケーションであり,Webブラウザを経由して電子メールの読み書きを可能にする。新版の特徴は大きく2つある。(1)従来版のFlashに代わり,ユーザーの行動を先読みして必要なデータをダウンロードしておくAjax技術を用いて,メールのフォルダ間の移動といった動的なGUI機能を実現した。(2)オプションで,携帯電話が搭載するWebブラウザからも利用できるようにした。
稼働環境は以下の通り。動作を保証する環境はOSがRed Hat Enterprise Linux 2.1以降,Webサーバー・ソフトがApache 1.3.26以降。Apacheのモジュール型Perl環境であるmod_perl経由で使うことを推奨している。CPUはPentium4(2.0GHz)以上,メモリーは2Gバイト以上を推奨する。電子メールのスプール・サーバーからメールを読み出すプロトコルはPOP3である。