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 日本ユニシスは、米ユニシスが開発した情報システム構築の方法論「3D-VE(Visible Enterprise)」を導入すると発表した。3D-VEは、ビジネス戦略のモデル化からシステム開発、インフラ構築までをカバーする開発方法論。現在、50~60人のスタッフに方法論を習得させており、「今年はいくつかの事例に導入し、しっかりとした実績を積み重ねてから、徐々に適用事例を増やしたい」(大塚仁司室長)という。

 3D-VEは、業務を支援する情報システムの構築までを、(1)ビジネス戦略、(2)ビジネスプロセス、(3)アプリケーション、(4)インフラストラクチャ----の4層に分けて、モデル化、設計する方法論。米ユニシスが5年をかけて開発し、成果物の再利用性や、生産性が大幅に向上するなどの成果が上がったという。これまでに、米国に加え欧州などで80社超のシステム開発案件に適用実績がある。既に米ユニシスは、新しい開発プロジェクトにはすべて3D-VEを適用しているという。

 日本ユニシスは、3D-VEの導入によって、SIの生産性を改善したり、利益率を向上さたりする効果のほか、「3D-VEを使ったコンサルティングサービスを強化、拡大していく」(大塚室長)考えだ。顧客の企業活動をモデリングして、成果物として納めることが「新たな知財集約型サービスになる」(大塚室長)という。

 方法論を実践する要員は、既に、ビジネス戦略/ビジネスプロセスの1/2層(上流)を受け持つ30人の「ビジネスアーキテクト」については育成を終えた。さらに、3/4層を(下流)を受け持つ「テクニカルアーキテクト」を二十数人養成しているところ。また別の開発方法論を実践しているアーキテクト約30人にも、短期で3D-VEのスキルを習得させる。

 3D-VEでは、ビジネス戦略/ビジネスプロセスの1~2層においてBPEL(ビジネスプロセス実行言語)を、アプリケーションの3層ではUML(統一モデリング言語)を使って、それぞれ業務モデルとシステムのモデルを作成する。2層と3層の間は、米ユニシスが独自開発した変換ツールを使って、モデルを受け渡す。

 1~2層には米プロフォーマのビジネスモデリング用ツール「ProVision」を、3層にはIBMが提供している「Rational」ブランドの開発支援ツール群を採用した。共に3D-VE用にカスタマイズしてある。また2層-3層間の変換ツールのほかに、成果物を統合的に管理するリポジトリ、モデル間の対応を相互参照するツール、企業の業務モデルを可視化するツールなどを独自に開発した。

 この開発方法論を用いることで、上流(1/2層)の担当者は企業戦略や業務に関する知識、下流(3/4層)の担当者はITに関する知識に特化でき、成果物も円滑に受け渡せるととしている。また、モデルの可視化などで、上流と下流のスタッフ間のコミュニケーションギャップを解消する仕組みも用意した。

 そのほか、モデルの相互参照機能により、ビジネス側の変化やシステム側の変化がどの範囲でどのように影響するのかが適確につめる、業務ノウハウや情報システムを整理、再利用することが容易になり、重複投資を抑えられるといったメリットがあるという。