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 「アプリケーションがサービスとしてコンポーネント化され、それらを組み合わせて利用するSOA(サービス指向アーキテクチャ)時代になれば、グリッド技術の必要性がより高まる」。グリッド・コンピューティング製品大手の加プラットフォーム・コンピューティングのソニアン・ゾウCEO(最高経営責任者、写真)はこう語る。グリッド・コンピューティングは複数台のコンピュータを連携させ、一つの処理を実行させるコンピュータの利用方法。各コンピュータに処理を割り振ることで、科学技術計算など、大規模な演算を安価なシステムで実行するために利用されてきた。

 ゾウ氏の主張の根拠はこうだ。SOAに基づいて構築したシステムのアプリケーションは変化に追従しやすくなるかもしれないが、個々のサービスは特定のハードウエアに割り当てられているままだ。そのため、サービスを追加したりサービスの組み合わせを変更したりする際に、サーバーの処理能力を検証し、ネットワーク構成を見直す必要があり、変化への追従が遅れる。これではSOAの真価を発揮できない。また、一つのサービスは、複数の別のサービスから呼び出されて使われるので、一時的にあるサービスに負荷が高まる可能性もあり、キャパシティ・プランニングがより難しくなることも考えられる。

 そうした事態を防ぐために、「あらゆるシステム資源を仮想化し、アプリケーションから切り離すことが必要」(ゾウ氏)。その仮想化を実行するのがグリッドであるという。同社はグリッド技術で仮想化したシステム資源をサービス指向インフラストラクチャ(SOI)と呼ぶ。SOAを支えるインフラという意味だ。

 同社は今年末に、SOIを実現する製品「Platform Enterprise Grid Orchestrator(EGO)」の出荷を予定している。Platform EGOはプロセサやメモリー、ストレージ、ネットワーク機器などのシステム資源を仮想的に一つのものとして扱えるようにし、アプリケーションやサービスに割り当てる。