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写真●米IBMのサーバー部門の最高責任者のビル・ザイトラー上級副社長(左)、日本IBMの渡辺朱美執行役員
写真●米IBMのサーバー部門の最高責任者のビル・ザイトラー上級副社長(左)、日本IBMの渡辺朱美執行役員
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「IBMはItaniumを搭載したサーバー製品をいくつかは出してはいるが、積極的にはプロモーションしない」。米IBMのサーバー部門を率いるビル・ザイトラー上級副社長(写真左)は米インテルのハイエンド・プロセサItaniumについて、積極的に採用する意向がないと語る。これは、「従来からの方針」だ。

 同社がItaniumに乗り気でない理由は大きく二つある。一つはIBM自体がハイエンド・サーバー用のプロセサとしてPOWERを開発・製造しており、自社製品に搭載していること。ザイトラー上級副社長は「POWERやOpteron(米AMDのサーバー向けプロセサ)、Xeon(Intel自身の64ビットのIA系プロセサ)がある中で、Itaniumが普及するのは難しいのではないか」とする。

 二つめはハイエンドのサーバー市場で最大のライバルともいえる米ヒューレット・パッカード(HP)の動向。ItaniumはインテルがHPとともに共同で開発を始めたプロセサで、ItaniumはHPのプロセサPA-RISCに対して上位互換性を保っている。HPはハイエンドのサーバーにItaniumを搭載し、自社のUNIX、Windows、Linuxをサポートしている。ザイトラー上級副社長は「Itaniumは主としてHPのPA-RISCの路線を追い続けている」と開発方針に注文を付ける。

 さらにザイトラー上級副社長は、IBMがソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)、東芝と共同開発した高性能プロセサ「Cell」の製品への搭載について、「ある程度の量で市場に出回るのは2007年の前半になる」との見通しを述べる。IBMは2006年中にCellを搭載したブレード・サーバーを投入することを明らかにしている。現在、同サーバーを採用しそうなユーザーと意見を交換し、搭載するソフトウエア環境を整えているところだという。