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デル日本法人のジム・メリット社長
デル日本法人のジム・メリット社長
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 デル日本法人のジム・メリット社長は6月20日、今後の事業戦略について記者会見を開いた(写真)。冒頭で「2006年2−4月期、デル日本法人のパソコンの総出荷台数は24%増であり、前年比の成長率では過去最高」と好調をアピール。本年4月に新社長に就任したメリット氏は、本年度に好調を持続させるための三つの方針を発表した。(1)顧客満足度の向上、(2)企業向けビジネスの拡大、(3)ハイエンド向けコンシューマ製品の強化----である。この方針は主に、社員の増加と新製品で実現する。

 要員の追加は、年度末までに合計で400人強になる見込み。現状の従業員は1100人である。会見では増員について二つの具体策が発表された。まず、昨年11月に開設した宮崎のカスタマー・サポート・センターについては、現在の300人体制を年内に500人に増員する。
 さらにシステムのインフラ部分の構築サービスである「デル・プロフェッショナル・サービス(DPS)」も増員する。「現在の100人を今後1年半以内に200人にしたい」(諸原裕二デル・プロフェッショナル・サービス事業部 兼 アドバンスト・システムズ・グループ技術本部長)。DPSは2006年2−4月期の売り上げが前年同期比で200%となるなど、メリット社長が特に力を入れたい事業。注力分野は、UNIXサーバーからx86サーバーへのマイグレーションや、日本版SOX法に対応するメールのアーカイブ・システム構築や運用監視などで、これらに対応できる人材を増やすと見られる。

 またメリット社長は会見で、x86系サーバー「PowerEdge」の新シリーズ「G9」の投入を表明した。特徴は「旧シリーズのG8と比べて価格はほぼ同等」(桜田仁隆エンタープライズマーケティング本部長)でありながら、性能向上を図った点だ。デュアルコア・プロセサ「Xeon」の新版であるDempsey(開発コード名)を搭載。米インテルの資料によればDempseyは1世代前のXeonであるPaxville(開発コード名)比で136%、2世代前のシングルコアXeon比で2倍の性能向上を図ったという。

 さらにDempseyの後継で消費電力を抑えた新版Xeon「Woodcrest(開発コード名)」搭載機の出荷を、IAサーバー・ベンダーとしてははじめて表明した。7月中旬から出荷する見込み。Woodcrestはデルのベンチマークによれば、従来版のデュアルコアXeonであるPaxvilleより152%性能を向上させ、消費電力を25%低減している。「Woodcrest搭載モデルも現状版と価格は変わらない予定で、Dempsey搭載モデルの購入者にはWoodcrestへのアップグレード・プランも考えている」(桜田仁隆エンタープライズ・マーケティング本部長)

 本日発表したPowerEdgeのラインアップは以下の通り。1Uラック型サーバーの「PowerEdge 1950」(税込価格が27万3420円から)、2Uラック型サーバーの「同2950」(26万820円から)、タワー型でも5Uラック型でも利用できる「同2900」(30万4920円から)については、6月20日より順次出荷する。ブレード・サーバーの「同1955」は価格未定で、7月中旬出荷予定だ。