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 KDDIは6月21日,広域イーサネット網による国際WANサービス「 KDDI Global Powered Ethernet」を発表した。国内外の拠点をLANとして扱えるネットワークの構築が可能になる。9月の米国サービス提供を皮切りに,2006年内に香港とシンガポール,2007年4月までに中国,2008年4月までには英国と韓国に提供地域を拡大する。

 これまで同社は,国内外の拠点を1対1で接続する形態の国際広域イーサネット・サービスをユーザー個別の案件として提供していた。これを多拠点対応のサービスとし,メニュー化して展開する。

 中継網は,4本の海底ケーブルを使用する。まず2本のケーブルで冗長化したリング型のイーサネットを構築。さらにそのバックアップとして,2本のケーブルで構成するリング型イーサネットを別ルートで構築している。

 品目は,1M~9Mビット/秒までを1Mごと,10M~100Mビット/秒までを10Mごとに用意した。100Mビット/秒を超える帯域については個別に対応する。価格は個別見積もりだが,KDDIによると同帯域のIP-VPNや専用線サービスよりは安価に抑えられるという。