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 マーキュリー・インタラクティブ・ジャパンは,企業情報システムの開発工程向けに,クライアント・アプリケーションのGUI機能が正しく動作するかどうかを検証するテスト・ツール新版「QuickTest Professional 9.0日本語版」(QTP)を,2006年6月30日に出荷する。価格は,128万円(税別)から。

 新版では,複数のテスト担当者が同時にテストを実施しやすいよう,機能を改善した。具体的には,テストの対象となる機能の要素に関する情報を一元管理するリポジトリ・データベースを改善した。従来版では,単一のリポジトリを複数ユーザーが共有していたため,性能の低下やファイルのロックに起因する問題が生じていた。新版では,複数のリポジトリ間でデータを複製し,負荷を分散できるようにした。これにより,「数百ユーザーが同時にテストを実施できる」(マーキュリー)ようになった。

 テストのシナリオを記述するスクリプトの整合性を検証する機能も追加した。スクリプトで指定しているものの実際には存在しないオブジェクトなどの要素を表示する。これにより,テストの実施前にテスト・スクリプトが含む不備を発見できるので,テスト工程を円滑に進められるという。

 オプションで,SOA環境向けにWebサービスの機能テストも可能になった。SOAPメッセージの処理ソフトとして,Apache Axisか.NET Frameworkを利用できる。WS-I Interoperability Testing Tool 1.1をダウンロードしてインストールすることにより,WDSLの記述やWebサービス間の相互運用性の検証も可能だ。

 QTPの稼働OSはWindows 2000以降またはWindows Server 2003。