PR

 日立システムアンドサービスは,クライアント側のデータをリアルタイムに更新する需要の高い金融業務分野などに向け,リッチ・クライアント開発用フレームワーク「Extended Struts for Nexaweb」を,2006年6月28日に出荷した。米Nexaweb Technologyが開発し,日本ネクサウェブが販売するリッチ・クライアント開発・運用ツール「Nexaweb」の利用を前提としており,Nexawebを適用した業務システムの構築を支援する。価格は実稼働環境の実行ライセンスが150万円(税別)から。

 利用の前提となるNexawebは,サーバー側からクライアント側へのプッシュ配信機能を備えるリッチ・クライアントの開発・運用ツール。クライアント側でJavaAppletとして実装したランタイム環境が動作し,サーバー側とリアルタイムに通信する。サーバーからクライアントのデータを自動更新できるため,リアルタイムにデータを把握する必要のある金融分野のアプリケーション開発などに向く。

 ServletベースのWebアプリケーションにおいて画面遷移などを開発する際には,Strutsと呼ぶJavaのフレームワークがよく使われている。Extended Struts for Nexawebは,StrutsにNexaweb用のソフト部品を追加したもので,Nexawebの開発経験がないJava技術者でも,Nexawebの機能を容易に実装できるようになる。日立システムアンドサービスでは,サンプル・アプリケーションをコピー&ペーストするだけでNexawebの基本的な機能を開発できるとしている。

 Extended Struts for Nexawebは,システム・インテグレータである日立システムアンドサービスが金融機関など自社の顧客向けに提供してきたシステム開発のノウハウを製品化したもの。アプリケーション開発でよく使う機能をコンポーネント化しているほか,サンプル・アプリケーションを50種類以上添付している。