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写真1 インストールDVDからブートしてインストーラを起動
写真1 インストールDVDからブートしてインストーラを起動
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写真2 Fedora Core 6 Test1をインストール中の画面
写真2 Fedora Core 6 Test1をインストール中の画面
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写真3 インストール後のFedora Core 6 Test1のデスクトップ画面
写真3 インストール後のFedora Core 6 Test1のデスクトップ画面
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 Fedora Coreの次バージョンに向けた「Fedora Core 6 Test 1」が2006年6月下旬に公開された(関連記事「画面で見る最新Linux」関連記事「「Fedora Core 6 Test1」が公開」)。Fedora Core 6 Test1では,インストーラのIPv6対応や多言語入力フレームワーク「SCIM」の改善,「CUPS 1.2」など印刷システムの刷新といった機能追加や改善が行われている。さらに注目に値するのは,米Intel社のCPUを搭載したMacintosh(Intel Mac)が正式なサポート対象に追加されたこと。早速導入できるかどうか,どこまでIntel Macの機能が使えるのかを試してみた。

 今回使用したシステムを説明しておこう。ハードウエアは,Intel Core Solo搭載の「Mac mini」。最新の「ファームウェア・アップデート」を適用した上でMac OS Xをバージョン10.4.7にアップデート,さらにBoot Campパブリックベータをインストールした。ハード・ディスクは「Boot Campアシスタント」を用いてパーティション分割し,「Windows XP用」の領域を10Gバイトほど確保した。この領域はWindows XPではなく,Fedora Core 6 Test 1をインストールするために使う。インストール・メディアは,DVD用のISOイメージをBittorrent経由で入手し,Mac OS Xのディスクユーティリティを用いてDVD-Rに焼き付け,インストールDVDを作成した。

 Boot Campアシスタントがパーティション分割を完了したら,DVDドライブにFedora Core 6 Test1のインストールDVDを挿入し,Mac miniを再起動する。起動音が鳴ったらすぐ,キーボードの「C」キーを押し続ける。通常なら,これでインストールDVDからブートして,Fedora Coreのインストーラが起動する。

 ただ,今回筆者が使用したUSB接続のPC用106キーボードでは「C」キーが効かず,普通にMac OS Xが起動してしまった。Linuxを使う以上,Mac用のキーボードよりはPC用のキーボードの方が便利だが,相性によってはMac特有のメタキーが使えないこともあると思われる。仕方がないので,システム環境設定の「起動ディスク」から「Foreign OS」を選択することで,インストールDVDからの起動を明示的に指示することにした(写真1)。

 インストールDVDからの起動に成功すると,お馴染みのanacondaインストーラの画面が,実にあっさりと表示される。インストール作業自体も,ハードウエアがMacintoshであることを意識することはほとんどない(写真2)。

 インストーラの指示に従って進めば,Boot Campアシスタントで用意したWindows XP用の領域(/dev/sda3)がLVM(Logical Volume Manager)の物理ボリュームとして使用される。また,ブート・ローダーのGNU GRUBも自動的にこの領域にインストールされるので,むやみに設定を変更しない方が賢明だ。誤ってMBR(Master Boot Record)にGRUBをインストールしてしまうと,Mac OS XもFedora Coreも起動できなくなり,すべてのインストール作業を最初からやり直す羽目になる。

 インストール完了後(写真3),少し使ってみた感触としては,特に目立った致命的な不具合は無さそうだ。ただし,「AirMac」による無線LAN,「MacBook Pro」や「iMac」に内蔵のカメラ機能「iSight」など,まだデバイス・ドライバが整備されていないために未サポートの機能も多い。ATI Mobility Radeon X1600ビデオカードのグラフィックス・アクセラレーションや内蔵スピーカーからのサウンド出力も無効だ。現時点のIntel Macサポートがあくまでも「初期のアルファバージョン」であることを考えれば,この程度の非対応は当然と言えるだろう。

 ただ,Intel MacでのLinux動作状況等を掲載しているサイト「mactel-linux.org」をはじめとするコミュニティの活動により,これらの問題点の多くは急速に解決されつつあるようだ。例えば,AirMacに関しては,Atherosチップセットをサポートする「madwifi_ng」ドライバの整備が進んでいる。サウンド出力の問題も,最新のALSAドライバで解決されているようだ。ATIビデオカードのアクセラレーション機能も,「fglrx」ドライバで有効にできることが確認されている。これらの改善の成果は当然,Fedora Core 6の正式リリースに向けて順次取り込まれていくことになるだろう。

 Fedora Core 6は今後,9月末の正式リリースに向けて,月1回の頻度でTest版が公開される予定である。現在使えない機能もどこまで対応が進むか,毎月楽しみにテストしていくことにしよう。