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 総務省は2006年7月5日,NTT東西地域会社が持つ固定系通信サービス用の加入者回線設備のシェア(市場占有率)に関する2005年度末(2006年3月末)の集計結果を発表した。まず,固定電話回線や光ファイバー回線を含む加入者回線全体でみたシェアは93.8%と,2004年度末に比べて0.9ポイント減少した。このうち光ファイバー回線だけをみると2005年度末は78.6%と,2004年度末よりも0.5ポイント増加した。特に関西電力系のケイ・オプティコムとFTTH(ファイバー・ツー・ザ・ホーム)サービスで激しい競争を繰り広げている関西地域では,2004年度末に滋賀県と奈良県,和歌山県でシェアが50%を下回っていた。今回は滋賀県で3.5ポイント減少したものの,奈良県では0.2ポイント増加,和歌山県では2.9ポイント増えた。これにより,和歌山県ではNTT西日本が51.1%のシェアを確保した。