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(右から)ソニーコミュニケーションネットワーク ポータル事業部門編成部 編成1課 課長の水谷祐司氏、同課 SNSチーム チームリーダーの千輝仁氏、同課 SNSチームの栗原高明氏
(右から)ソニーコミュニケーションネットワーク ポータル事業部門編成部 編成1課 課長の水谷祐司氏、同課 SNSチーム チームリーダーの千輝仁氏、同課 SNSチームの栗原高明氏
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 ソニーコミュニケーションネットワーク(SCN)が運営するプロバイダーサービス「So-net」は2006年6月6日、「So-net SNS」のベータ版を立ち上げた。「それぞれのユーザーが独自のSNSを構築する」という点が特徴だ。同サービス担当のポータル事業部門編成部 編成1課 課長の水谷祐司氏、同課 SNSチームの千輝仁氏、栗原高明氏に開発の意図などを聞いた。

■なぜ今までにあったSNSとは異なり、「個人ユーザーがSNSのマスターになれる」という方式を採用したのか。

水谷氏:当社はSNSとしては後発で、既存の大手SNSと同じことをやっても勝てないと考えた。それに既存SNSを見ていると、今では現実の人間関係と同じような障害ができてしまっているのではないかと推測している。例えば、「特定の人に、自分が趣味のコミュニティに入っているのを知られたくない」といった願望などだ。荒らしや詐欺行為を働くなど好ましくないユーザーが入ってきてトラブルが起こるケースもある。「新しいコミュニティでやり直したい」と思う人もいるのではないか。自分で独立したコミュニティを作れるサービスを立ち上げれば、そういったニーズに応えられるだろうと考えた。だから「So-net SNS」は既存のSNSと置き換わるものではなく、補完関係にあるようなサービスになるだろう。

■ユーザーがどのように使うと想定しているか。また、将来のビジネスモデルについてはどう考えているか。

水谷氏:夏休み限定のSNSや、ある結婚式の参加者から成るブライダルSNS、建築家と入居者のコーポラティブハウスSNSなど、ある程度、長期間に渡るコミュニケーションが必要で、一般のSNSよりも範囲が限定される場合での利用を想定している。実際には大学の同窓会や、趣味関連のSNSとして使われているケースが多い。変わったところではある家族が伝言版のように使っている「○△家のSNS」もある。

 ビジネスモデルについては現在、検討している。広告による収入のほかに、「広告を表示しない」「容量の追加」などのオプションを付けて、ユーザーに課金する方法も考えられる。

■個々のユーザーが運営するSNSで、トラブルが起きた場合はどうするのか。

水谷氏:基本的にオーナーによる自治に任せることになる。SNS参加者から「So-net」側にトラブルに関する連絡が届いた場合などは、オーナーに連絡を取って対処をお願いする。それでもトラブルが収まらず、事態が深刻な場合は当該SNSを閉鎖するなどの措置をとる。

■どのようなシステムを採用して開発したのか。また、最近ではベータの段階でサービスを公開するのが一般的だが、「So-net SNS」でもそうしたやり方を採用したわけは?

栗原氏:「So-net SNS」は「OpenPNE(オープン ピーネ)」というオープンソースのSNSエンジンをベースにしている。「So-net SNS」で得られたフィードバックを、本家「OpenPNE」に還元しつつ開発している。

千輝氏:今回のサービスに関しては、最初から機能を詰め込むことはしなかった。最小限の機能を備えた状態でベータ版として公開し、ユーザーの意見を聞きつつ随時サービスを更新していくというやり方を取った。不具合やユーザーから要望のあった機能のうち、比較的簡単な作業で済むものは、随時修正や追加している。まとまった機能更新は9月頃になる予定だ。各社のサービスと機能面で差別化するのはだんだんと難しくなってくる。最終的に、そのサービスにどういった人とデータが集まるのかということと、それによって形成されるコミュニティの居心地の良さが、差別化するためには大事になるのではないか。そのためにも、今後もユーザーの意見を聞きつつ開発を進めていく。